近年副業や在宅ワークをする方が増えてきて、中にはドルのように外貨で給料を頂いているという方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はこうした海外系在宅ワークをする方の中でも利用者の多いPayoneer口座で収入がある場合の確定申告のポイント・注意点について、初心者向けに解説していきます!
Native Camp(ネイティブキャンプ)やDMM英会話の英会話講師、海外在宅ワークのAppenやクラウドソーシングサイトUpwork、e-bayなどでもPayoneerは利用されていると思います。
こうした在宅ワークなどを行っていて確定申告に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも外貨収入でも確定申告は必要なの?
そもそも、日本円ではなく米ドルのように、外貨で給料や収入を得ていると、
そもそも確定申告は必要なの?ドル収入だったら対象外じゃないの?
このように感じられる方もいるかもしれませんが、ドル収入であっても一定額以上の収入がある場合は確定申告は必要です。
自分が確定申告の対象かどうか分からない、という方は国税庁のサイト等を参考にしてみてください。
ちなみに、副業であれば所得(収入から必要経費を引いた額)が20万円以上であれば申告が必要です。
申告漏れに注意!脱税にはペナルティも
確定申告の期間は、毎年1月1日~12月31日までの1年間の所得分を翌年の2月16日から3月15日までの間に行うようになっています。
この期間に確定申告を行わなかった場合「脱税」となり、「延滞税」「無申告課税」といったペナルティが課されることとなります。その場合支払う税金が結果的に多くなってしまうということになります。
そのため、自分が確定申告の対象となっている場合は必ず期間中に行うようにしましょう。
確定申告の基本的な流れ
本業として個人で事業をされている方は勿論、会社員で年末調整がされている方も副業で収入がある場合確定申告が必要です。
基本的な確定申告の流れは以下の通りとなります。
- STEP1必要書類・証明書類を用意する(源泉徴収票やマイナンバーカード、控除に必要な証明書類等)
- STEP2収入・各種経費の計算、申告書類の作成
(会計アプリ等で作成した場合は、システムにアップロードまたは印刷) - STEP3申告書の提出(オンラインまたは税務署に郵送・直接提出)
- STEP4納付する、または還付を受ける
上記のステップ以外に、オンラインで申告を行う場合は事前にe-taxの登録や、利用者識別番号の取得等の準備が必要となります。
そのため、オンラインでの納付を考えている方は早めに準備を始めることをおすすめします。
確定申告で注意するポイント
筆者自身も会社員として働きながら海外在宅ワークのAppenやクラウドソーシングサイトのUpwork、またネイティブキャンプ英会話講師として働いており、外貨での収入が20万円を超えているため確定申告の対象となっています。
外貨収入について確定申告する際は収入額の計算に気を付ける必要があるため、そのポイントを解説します。
気を付けるポイントは以下の3つです。
①ドルの換算方法(レートをどう決めれば良いか?)
②振込時点での為替差損益の計上
③Payoneer から日本円口座に計上した際の為替差損益の計上
①ドルの換算方法
ドルの換算方法、つまりいつの時点でのレートを基に計算すればよいのか?という点についてですが、基本的には収入が発生した時点でのレートをまず採用することになります。
例えば、月末締めで翌月振込の場合は収入の確定した月末時点でのレートで換算する必要があります。
②振込時点での為替差損益の計上
月末で収入が確定した際のレートで計算を行っても、実際にPayoneer等に振り込まれた時点で必ず為替レートが変動していると思います。そこで、雑収入として「為替差損益」の計上が必要となります。
為替レートの変動によって生じた利益を「為替差益」、生じた損失を「為替差損」といいます。
「為替差益」は雑収入として所得税の課税対象となります。そのため計上は必須です。
よって、例として1月31日時点で給与額($1000と仮定)が確定し、翌月2月15日に給与が振り込まれたとしましょう。
ちなみに、会計アプリのfreeeには自動でレートを計算してくれる外貨建取引管理アプリがあるため、比較的簡単にレート換算を行うことができます。
③Payoneerから日本円口座に計上した際の為替差損益の計上
Payoneerに給料の振り込みがあり、その当日中に日本口座へ出金を行っている場合は対象となりませんが、数日後・数か月後に出金を行うとその際にも為替差損益が生じることになります。
そのため、上記の「振込時点」での為替差損益同様に、給与振込時点でのレートと、Payoneerから「送金時点」でのレートによって上記同様に計算を行う必要があります。
どうやって計算を行えばいいの?
これらの計算を行う方法は2つで、1つはレートを自分で調べて計算する方法です。ただし、レートを各日にち事に調べて計算するのはかなり大変です。そのため、個人的には会計アプリの利用がおススメです。
これらすべての金額を計算するのは非常に手間がかかりますし、大変です。
その場合、 マネーフォワードや弥生会計、freee といった会計サービスを使って確定申告を行う方も増えています。
中でもfreeeは外貨を自動で計算できるツールがあるため、非常に便利です。
会計サービス使って確定申告を簡単に
会計サービスを使うと複雑な確定申告書の作成も比較的楽に行うことが出来ます。簡単な特徴は以下の通り。
各プラン比較表
確定申告が複雑で分からない!という人は
私自身も色々なサイトで調べて確定申告を自分で行おうとしましたが、外貨収入があると手続きが更に複雑でe-Taxの電子申告にも慣れていないので正直お手上げ状態でした。
同じような状況の方はココナラを利用してみるのもおススメです。確定申告の相談が2000円程度~、代理で帳簿をつけてくれたり、申告まで行ってくれるサービスを提供している方もいます。
詳しくサイトを読み込んでも完璧にできる自信がない!という方は試してみてくださいね。