副業を新しく始めた方や、これから始めることを検討している方にとって気になるのが、
確定申告のことはどうしたらいいのか?ということや、申告をしたら会社にばれてしまうのではないか?ということではないでしょうか。
特にAppenのような海外の在宅ワークで、収入も日本円ではなくドルで入ってくると、確定申告をして税金を納めなくてもバレないのでは…?
と感じられる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回は
Appenでの副業やお仕事でも、確定申告はしないといけないの?
しなかったらペナルティがあるの?
こうした疑問のある方に向けて、確定申告の必要性を解説します!伴って、会社にばれるのかどうかや、ばれないようにする方法をお伝えします。
所得が20万円以上を超えたら確定申告が必要!
まず、早速確定申告が必要か?という点についてですが、
企業等に勤務されている方で本業が別にあり、副業としてAppenで働いている場合は所得が20万円以上を超えたら確定申告は必要です。
また、医療費控除やふるさと納税(寄附金控除)などを適用したい場合は、20万円以下の場合も確定申告が必要です!
アメリカドルで給与を受け取っているから日本の税金とは関係ないのでは…?
と感じてしまう方もいるかもしれませんが、ドルを日本円に換算して確定申告をすることが必要です。
国税庁のホームぺージにも、以下のような記載があります。
外貨建ての取引の売上金額や仕入金額の円換算は、為替予約がある場合を除き、原則として売上げや仕入れとして計上する日の電信売買相場の仲値によることとされています。
国税庁:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6325.htm
つまり、外貨(USドル)での取引は計上する日、つまりAppenで言えば、invoiceに書いてある各日付時点での為替相場レートでUSドルを日本円に換算し、申告をする必要があるということです。
ただ、そうなると手続きがかなり煩雑になってしまうため、月末分としてまとめて1か月分を計上してもOKです。
Appenは時給$19のプロジェクトがかなり多いため、Appenで稼ぎのある方は所得が20万円を超えている方も多いのではないかと思います。
ただ、ここでの20万円というのは「収入」から「経費」を引いた、「所得」の事を指していますので注意が必要です。この「所得」については次に解説します。
「所得」って?計算方法は?
それでは「所得」は「収入」とは何が違うのでしょうか?「収入」はAppenから直接受け取った給料分を指し、そこから「経費」を引いた金額が「所得」となります。
「経費」には副業のために使った出費全般を含めることができ、Appenのお仕事では以下のような出費を「経費」とすることができます。
確定申告しないとどうなるの?
確定申告を行わないことは厳密には「脱税」です。実際に行わなかった場合、ペナルティの対象となりますので注意しましょう。
「延滞税」が発生
確定申告を期限の3月15日までに行わなかった場合に課せられるのが「延滞税」です。
高額なケースを除いて前科などがつくことはありませんが、税務調査の対象となり申告漏れを指摘されてしまったりした場合には、所得税に加えて3~9%の「延滞税」を納付する義務が生じてしまいます。
そのため、確定申告が必要であれば忘れずに必ず行うようにしましょう。
「無申告課税」が発生
確定申告書を3月15日までに提出しなかった場合に、納税すべき本税に加えて課されるのが「無申告課税」です。
各年分の無申告加算税は、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額となります。
税務証HP:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2024.htm
税務省のホームページにも記載がある通り、金額に応じて罰則的な税金を払うことになってしまいます。
確定申告のやり方・時期は?
ペナルティもあるとなると、確定申告をしなければ!と不安にもなると思いますが、実際どうやって申告したらよいのでしょうか?主なやり方は以下の通りです。
確定申告のやり方
申告書には「白色」と「青色」がありますが、基本的には特別控除があり、認められる経費の幅が広く節税効果も高い「青色」申告書の利用がおススメです!
最近では、簡単にアプリやウェブのサービスを利用して確定申告ができるようになっており、マネーフォワードや弥生会計、freeeのサービスが人気も高くおすすめです。
中でも、freeeはアプリからも簡単に確定申告が行えるためとてもお手軽。
また、マネーフォワードで家計管理をされている場合は確定申告を行う際に連携ができるためマネーフォワードがおすすめです。
各種サービスを活用すれば、画面に従って必要情報を入力していくことで簡単に申告書を作成することができます。
詳しい解説については後日記事を執筆予定ですので、少々お待ちください!
確定申告の時期
確定申告は、毎年1月1日~12月31日までの1年間の所得分を翌年の2月16日から3月15日までの間に行います。
これは所得税法で決められているため、毎年同じ時期に行うことになっています。
万一期限内の申告を忘れてしまった場合でも、できるだけ早めに後からでも良いので申告をしましょう。
Appenの仕事は会社にばれる?
確定申告を行ったら、副業がばれてしまうのではないか?と不安に思う方もいるかもしれません。
Appenの仕事を含めて、副業をしていて会社にばれるのはどういった場合なのでしょうか?
実際、副業がばれてしまう原因は主に2つ考えられます。
住民税の金額
会社員の方は一般的に毎月の給料から住民税が天引きされていいるかと思います。
住民税の額は前年度の所得によって決まるため、副業で収入が増えて確定申告を行うと、
勿論所得は増加するため、住民税も伴って増えることになります。よって、会社の経理などに副業がばれる可能性があるということです。
住民税の納付を「特別徴収」ではなく「普通徴収」にすることで、副業分を自分で納税するように変更ができます。
不安な場合は、変更して自分で納付を行うようにしましょう。
会社の同僚や噂話
副業をして稼ぎが増えると、うっかり副業の事を仲のいい同僚などに話してしまうこともあります。
その話が巡り巡って、自身の上司まで話が回ってしまっていた…などどいうケースも。
特にAppenのように珍しい副業だと、話してしまいたくなる気持ちもあるかもしれませんが、バレたくない場合は周囲には話さないよう気を付けましょう。
副業がばれたらどうなる?
会社の規定が副業不可となっている場合、「解雇」や「懲戒処分」となる恐れもあります。
必ず、会社の就業規則や服務規程を確認した上で副業には取り組むように気をつけましょう。副業が許可されていても、会社によってはあまり良くない印象を持たれてしまう可能性もありますので、困った場合には身近な職場の方に相談してみることをお勧めします。
副業がばれるリスク以上に、「脱税」に気を付けよう
副業がばれるリスクも気になるかもしれませんが、それ以上に確定申告を行わない事は「脱税」に当たります。
正しく確定申告を行うように気を付けましょう。
会計サービスのfreeeなどでは、副業分の税額診断サービス等も提供されています。また、無料期間の長い弥生会計で一度確定申告の流れを確認してみることもおすすめです。
しっかりと確定申告を行い、安心してAppenの副業を続けましょう!